2010年1月4日

仕事と向き合う姿

仕事に対する価値観が根底から揺らいでいる時代。市井の人たちが日々、黙々と仕事と向き合う姿を通して、「働くこと」の意味を見つめ直してみたい...読売新聞香川版の「働く 仕事考 2010」企画・連載の第1回目に高松市のクリーニング工場で働くアイロン掛け職人、足達修さんの話が取り上げられています。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagawa/feature/takamatu1262267061487_02/news/20091231-OYT8T00798.htm

足達さんがクリーニング会社に入った経緯、仕事への誇り、機械化が進む中での存在感などが取材されています。黙々と43年間、アイロンを握ってきて、いまの気持ちとは...
直接客に褒められるわけでもない。それでもいい。「汚れたものをきれいにする裏方やけん、そんなもんやね」。そう笑いながらも朝一番、仕事を始める時に必ず台横の物干しざおに目をやる。「自分のアイロンがけを待つシャツの枚数が、僕に対する評価」。1日80~120枚。毎日、それだけのシャツがそこで揺れている。それだけでいい。

1着ずつ形や大きさが違うから、同じ仕事は二つとない。「1枚1枚が自分に対する挑戦」。だから飽きることもない。足達さんにとって、ハンガーから手に取って台に乗せた1着がその時の「すべて」。挑み続ける思いは43年間、変わらない。
記事はこのように結ばれています。