2020年2月18日

再生支援事例集を発行、日本公庫

日本政策金融公庫は再生支援事例集「Turn Around~日本公庫の中小企業再生支援~Vol.2」を発行しました。
https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/jirei_200218.pdf

これまでに取り組んできた地域金融機関等との協働により中小企業者の再生をサポートした事例を取りまとめたもので、計36事例を紹介。その中で、DDS(債権者が保有する貸出金の一部を他の債権よりも返済順位の低い「劣後債権」に転換する手法)による再生支援を実施したクリーニング業者の事例も掲載されています(事例21)。

従業員500人規模の地区大手クリーニング業者(リネンサプライ)で、事業の拡大に伴い、複数の工場を取得して多額の設備投資を実施しましたが、市場の縮小及び顧客であるホテル等の事業所数が減少するといった外部環境の悪化を受けて収支が悪化するとともに、厳しい資金繰りにより過剰債務に陥りました。
しかし破綻すると地域への影響が大きく取引金融機関もその認識で一致。そして経営改善努力と実現可能性の高い計画を策定できたことから、公的再生支援機関関与のもとで取引各行が協調してDDSによる抜本的な再生支援を実施したとのことです。