2009年4月23日

抗菌効果が持続する新洗剤開発

洗うたびに衣類を抗菌加工できる新たな洗剤を広島大学歯学部の二川浩樹教授が開発したと、中国新聞が伝えています。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200904230031.html

この新洗剤は、衣類の生地の表面に抗菌剤が結合して長期間とどまり、効力が持続。実験では、一般的な洗剤を使ったタオルに1万個の細菌をつけると18時間後に1,000〜1万倍に増殖したのに対し、新洗剤では細菌は繁殖できず死滅したそうです。
衣類はもちろん、食器洗いや医療用器具の洗浄、清掃などに幅広く使えるとしています。

商品化をはかるため、4月22日にベンチャー企業「キャンパスメディコ」を設立。化学メーカーで委託生産し、クリーニングやビルメンテナンスの企業向けから販売を開始します。

二川教授は口腔生物工学が専門。義歯などを抗菌する研究を続けてきました。歯は摩耗し、事前の抗菌では効果が持続しないため、洗浄剤で継続的に抗菌する手法を思いつき、洗剤に応用したそうです。