2008年9月30日

ここにもリーマン破綻の影響

リーマン・ブラザーズ社(Lehman Brothers)が経営破綻した影響がこのようなところにも。
読売新聞によると、リーマングループから施設運営費の協力を得ていた複合商業施設への電気、ガス、水道などの供給がストップする可能性があり、テナントは撤退の動きが出始めているそうです。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20080928-OYT8T00651.htm

リーマングループから施設運営費の協力を得ていた茨城県日立市にある「さくらシティ日立」では、テナント各社に水道・光熱費の支払いができなくなるため、賃貸借契約の早期解除に応じるので、早期退去も含めた検討をお願いしたそうです。敷金の返済は困難で、退去に必要な経費も負担できないとしています。

さくらシティ日立にはスーパーや服飾、雑貨、飲食、娯楽関係の約30社がテナントとして入っています。その中のひとつであるクリーニング店・日立白洋舎は「預かったものを、お客さんに返すまでが仕事なので、2週間というのは本当に短い。お客さんに迷惑をかけないことを最優先に考えていく」と、突然の知らせに戸惑いを隠さないー と同記事は伝えています。
10月半ばにも電気等が止まる可能性があるということで、なるべく早くお客さんにお渡ししないといけないわけです。

2008年9月29日

今日はクリーニングの日

今日9月29日は「クリーニングの日」。“929=クリーニング”という語呂合わせですが、1987年に全ク連とクリーンライフ協会が主体となり定めました。

クリーニングの日にちなんで、キャンペーンやイベントを行うクリーニング店もあるかと思います。販売促進のためのコンサルティングを行なっている有限会社ブルースパイスのサイトでは「クリーニングの日に猛暑と豪雨に応じた販売促進」を提案しています。
http://homepage3.nifty.com/bluespice/page373.html
同社はクリーニングオンラインのオンラインPOPコーナーにも、無料ダウンロード素材をご提供いただいています。

今年は何もやらなかったところも、せっかくの年に1度のクリーニングの日ですから、来年以降は積極的に活用したらいかがでしょうか。もっともクリーニングオンラインも何もしていないので、偉そうなことはいえないんですけどね。

2008年9月28日

ワイエイシイ社長がラジオ出演

ラジオNIKKEIの「ウォッチ・ザ・カンパニー」にワイエイシイ株式会社の百瀬武文社長が出演しています。
http://blog.radionikkei.jp/company/entry-156010.html

リンク先のページの右側にある「今すぐ聴く!オンデマンド」の中の「ウォッチ・ザ・カンパニー(2008.9.22放送分)」で聴けます。
【直リンク/Windows Media Playerが開きます】
http://blog.radionikkei.jp/company/asx/company-080922.asx

ワイエイシイといえば、YAC(ヤック)と呼ぶ人も少なくありませんが、自動包装機のブランドとしてクリーニング業界では有名です。包装機だけでなく、仕上げ機やソーターなどの製品も提供しています。
同番組ではハードディスク、液晶、半導体などの話がメインで、クリーニング製品に関する話はありませんが。

ちなみに百瀬社長は 「町工場的発想から脱却せよ」というタイトルの本も出しています。
同書に関して、夕刊フジBLOGに著者インタビュー記事があります。
http://www.yukan-fuji.com/archives/2008/08/post_15235.html

同社へは何回かお伺いしたことがありますが、そういえば20年近く前、はじめて行ったのはカーペットの巻き取り機械の取材だったような。

2008年9月27日

よこはま技能まつり

明日9月28日、横浜で「第29回よこはま技能まつり」が開催されます。横浜市技能職団体連絡協議会が主催し、市内35団体から職人が参加する市民のみなさんとの交流イベント。
“よこはまの職人”の技と心をお見せしますということで、クリーニング師によるアイロンがけや、染み抜きの実演なども行なわれます。会場は横浜スタジアム横の横浜公園(JR関内駅下車徒歩3分)。
案内のチラシ(pdfファイルです)がこちらにあります。
http://gibun.jp/craftsman/2008/event/pdf/0809maturi.pdf

なんといっても横浜はクリーニング発祥の地ですし、クリーニングの日(9月29日)も近いですから、クリーニング技術のPRにいいのではないでしょうか。
ちなみに昨年は雨の中、技能まつりに2万人が訪れたそうです。

なお、クリーニング業発祥の地碑の場所はここです(@nifty地域ガイドへリンクしています)。
http://maps.nifty.com/cs/catalog/map_spot/catalog_070924813444_1.htm

2008年9月26日

ワイシャツ10円!!

先頃紹介したDeliWash(デリウォッシュ)が本日オープンしました。洗濯の代行とクリーニングの取次も行なっており、オープンキャンペーンの第一弾として9月26日〜28日まで「ワイシャツ10円」セールを実施しています。
同店のチラシによると、期間中、先着1,000枚(1人5枚まで)のワイシャツを10円でクリーニングするそうです(通常は180円)。インパクトのある安さですね。
オープンキャンペーンの第2弾は「ドライ品30%OFF」となっています。

2008年9月25日

富山県のレジ袋削減運動

富山県では今年4月1日から、県内の主要スーパーマーケット、クリーニング店でのレジ袋の無料配布が取りやめられました。「レジ袋いらんちゃ!!」を合い言葉に、マイバッグへの転換をはかっていますが、その取り組みのポスターやチラシなどのファイルを富山県レジ袋削減推進協議会のページで見ることができます。
http://www.pref.toyama.jp/cms_cat/109020/kj00006204-001-01.html

※同ページの関連ファイルのダウンロードに「ノーレジ袋県民大運動ポスター」「無料配布取止めチラシ」があります。


同協議会には、ヤングドライ、富山第一ドライクリーニング、ホープクリーニング富山、サニードライプロダクト、ホームドライ富山、秋山クリーニングなどのクリーニング企業が参加しています。

毎日新聞によると、スーパーマーケット、クリーニング店に加え11月からはドラッグストアも参加することが決まりました。
http://mainichi.jp/area/toyama/news/20080924ddlk16040392000c.html
これにより富山県内でレジ袋の無料配布を取りやめるのは計43社398店になるそうです。

2008年9月24日

メラミン混入疑惑

日清医療食品株式会社が「メラミン」混入の疑いがある菓子を病院や老人保健施設、特別養護老人ホームなどで提供していたというニュースが大きく取り上げられています。問題になっているのは、丸大食品株式会社から仕入れた菓子「クリームパンダ」。全国で約30万個を納めていたようです。
【朝日新聞の記事】
http://www.asahi.com/national/update/0921/TKY200809210116.html

日清医療食品株式会社は、三笠フーズ株式会社から転売された汚染米(中国産もち米)を提供していたとして問題になったばかりでした。
【読売新聞の記事】
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080912-OYT8T00260.htm

今回の問題について同社サイトのトップページで
・業務用「クリームパンダ」の使用中止と回収について
・非食用米の不正転売による汚染米混入の件についてのお詫びとご報告
といった文章を掲載して説明しています。
今回は仕入れ先の問題ともいえますが、このような場合、購入した企業の責務としては事実が判明したらすぐに公表し,早急に商品を回収することが重要となります。

日清医療食品は、病院リネン最大手のワタキューセイモア株式会社の関連会社です。ワタキューグループはリネンサプライをはじめ、薬局、給食、売店、人材、経営、コンサルティングなど、ヘルスケアに関するサービスを複合的に提供しており、その中の日清医療食品はヘルスケアフードサービス分野では2位以下を大きく引き離してトップシェアを確保しています。

ちなみに、この問題が発覚する直前、ジャスコでクリームパンダを見かけ、あまりのネーミングと形状に、つい買おうかと手を伸ばしかけましたが、結局買わずじまい。良かったのか、悪かったのか。

2008年9月23日

クリーニング師試験の日程

クリーニングオンラインでまとめている全国のクリーニング師試験の2008年実施日が出揃いました。
http://www.c-online.net/info/qualification.html
クリーニング業法に基づいて、クリーニング店にはクリーニング師の資格者を一人置かなければなりません。
クリーニング師試験は各県ごとに年1回行われますが、実施日はそれぞれで異なります。すでに終了しているところもありますし、これからのところ、まさにいま願書を受け付けているところもあります。だいたい秋から冬に行なわれます。
実施日もそうですが、試験内容も各県ごとに異なり、千葉県ではアイロンがけの実技試験がありません(それがラッキーなのかどうかはわかりませんが)。

上記の「全国のクリーニング師試験の日程」のコーナーですが、都道府県によっては、過去問を用意しているところもありますので、そういう情報も含め、来年度からもう少し詳細を掲載したいと考えています。
ちなみに「クリーニング師は国家資格」かどうかは、クリーニングオンラインが運営するメーリングリストcomlの最近の話題ですね。

2008年9月22日

モーターの熱も利用する洗濯乾燥機

業務用ではなく、家庭用洗濯機のニュースですが、日立アプライアンス株式会社が、モーターなどで発生する熱エネルギーを回収し、乾燥に再利用する方式を採用したドラム式洗濯乾燥機を新発売します。
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=200431&lindID=4
日経ネットのプレスリリースによると、この方式は「ヒートリサイクル乾燥」といい、いままで利用できずにいたモーターなどから発生する熱エネルギーを回収し、乾燥に再利用する世界初の省エネ化技術。これにより業界No.1の低消費電力量を実現したそうです。

業務用でも、省エネに貢献する機器がいろいろと出てくることを期待したいところ。

2008年9月21日

昇降機に挟まれ死亡

熊本県球磨郡相良村のクリーニング工場で、従業員の方が死亡するという事故が起きました。
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20080920ddlk43040600000c.html
毎日新聞によると9月19日、熊本県にあるクリーニング工場で、男性従業員が洗濯かごを載せた昇降機と地面の間に頭を挟まれ死亡しました。昇降機は地上で洗濯物を入れて高さ約2.5メートルまで上昇し、傾いて洗濯物を洗濯機 に投入した後、再び下降するという。

記事の内容からすると、連続式洗濯機へリネン品を投入するリフトコンベアに挟まれたのではないかと思われます。なぜ下に入ったのか、そのとき何が起きたのか、原因はわかりませんが、ちょっとしたことで大きな事故につながりますから、作業する人も、工場を運営する人も、全員が安全第一で取り組まなければいけません。また事故が機械的に、システム的に防止できるものであれば、積極的に取り入れていくことも必要でしょう。

ご冥福をお祈り申し上げます。

2008年9月20日

洗濯代行店舗がオープン

事務所から私鉄駅へ続く道は商店街になっていますが、シャッターが下りたままの店も増えてきました。何処も同じといったところでしょうか。
先日、以前は確か洋品店のあったところの店舗工事が行なわれていて、コイン用と思われる洗濯機や乾燥機が搬入されていました(つい目がいってしまいますね)。コインランドリーができるのかと思っていたのですが、工事が進み、姿を現したのは洗濯代行サービスのDeliWash(デリウォッシュ)の店舗でした。



同社のニュース・リリースによると神奈川県内では初、全国10カ所目の路面店舗で、9月26日にオープン。
http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=29269
マンション世帯の個人需要、ユニフォームなどの法人需要をターゲットに洗濯代行サービス利用の拡大を目指すとしています。料金は1バッグあたり、店舗持込は1,600円、集配は2,380円。店頭ではクリーニング取次もあわせて行なうようです。

2008年9月19日

茨城組合が原油高対策を要望

茨城県クリーニング生活衛生同業組合の森本久夫理事長が9月18日、橋本知事に原油高対策を要望しました。
【茨城新聞の記事】
http://www.ibaraki-np.co.jp/main/weekly.htm

リンク先のリスト中「知事に業界の窮状訴え原油高対策要望」という記事です。ただし1週間でリンクが切れそうなので、アクセスする場合はお早めに。

【毎日新聞の記事】
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20080919ddlk08020064000c.html

森本理事長は経営の安定化に向けて
  • 借入金の利子補給
  • 原油高騰分の一部助成
  • 税制面の控除
などの支援策を求めたとのことです。橋本知事は状況に理解を示したうえで「難しい問題だが皆さんの大変さをPRしていきたい」と応じたそうです。

茨城新聞の記事中、「洗濯施設を持つクリーニング業者は県内に956店あり、このうち同組合への加盟は189店で2割にとどまる」とありますが、組合加盟店の減少も進んでいるようですね。

東京国際展示会の小間割り決まる

2008年12月5〜7日に東京ビッグサイトで開催される「CLEAN LIFE VISION 21・2008東京国際クリーニング総合展示会」の会場の小間割りが決まり、昨日の出展者説明会で発表されました。
変更が出る場合もあり、最終決定ではありませんが、この小間割りをみる限りでは、前回2006年の展示会と同じような規模といったところでしょうか。今回は東京ビッグサイトの東1、2ホールを使用します。場合によっては東3ホールも予定に入っていましたが、そこまでは出展が増えなかったようですね。
目を引くのは、昨年の大阪展示会と同様、三幸社ブース。最も大きなスペースをとっています。機械メーカーが殆ど出展しなかった昨年の大阪のようにはならないでしょうが、三幸社ブースは今回も集客力が高そうです。

昨年までの展示会の様子は、クリーニングオンライン「展示会特集」からどうぞ。出展全ブースを掲載した写真レポートなどがあります。
http://www.c-online.net/exhibit/index.html
もちろん、今年の展示会も特集する予定です。

2008年9月18日

エコハンガーでPR

米国でも秋はテレビの新番組がスタートする時期で、各局とも番組宣伝に力を入れています。
VARIETY JAPANによると、CBSはハンガー・マーケティングを展開しているそうです。
http://www.varietyjapan.com/news/business/2k1u7d00000cywju.html
ニューヨークとロサンゼルスのクリーニング店で、エコ・ハンガー1,000本に番組をPRしたカバーを付け配布するというもの。エコ・ハンガーはペットボトル・キャップと再生紙でできています。
同記事によると、クリーニング店は「高所得家庭の大人」へ特化したマーケティング場所として最適なようだとのこと。

米国ではハンガーに紙のカバーをかけ、そこに店名やPRなどを入れるというスタイルは以前からありました。今回はエコを加えたことで、環境にもやさしく、イメージアップの効果も高まることでしょう。
このハンガーを提供しているのは、おそらくHanger Network, Inc.社だと思います。
http://www.hangernetwork.com/

2008年9月17日

ナガイ白衣がルミナース工場を閉鎖

ナガイ白衣工業株式会社は2008年8月31日付で、秋田県にあるルミナース工場を閉鎖。
http://www.nissenmedia.com/news/apparel/2008/08/29153410.html
ナガイ白衣工業株式会社はナガイレーベン株式会社の子会社で、白衣の生産活動を担っています(同社のサイトによると、年間260万着を生産)。閉鎖されたルミナース工場は主に白衣の縫製加工を行ってました。
上記の日本繊維新聞によると、販売ルート先のリネン業界の経営環境が悪化したことが大きな原因のようです。

ナガイレーベン株式会社の販売ルート先のリネン業といえば、やはり病院リネンが主流でしょう。低迷するクリーニング業の中にあって、病院関係、ユニフォーム関係は悪くない業態だったのですが、じわじわと景気悪化の影響が出てきています。
このような状況において、差別化をはかるためには、管理の徹底が重要なポイントでしょう。

コインランドリー人気!?

J-CASTニュースが、布団やカーペットが洗える「コインランドリー」が人気という記事を掲載しています。
http://www.j-cast.com/2008/09/13026755.html
石油価格の高騰でクリーニング店のサービス価格が上がっため、布団やカーテンなどのクリーニングはコインランドリーを利用する人が増加。クリーニング店に出すより安く、そして早く仕上がることが人気を集めている。あわせて、家庭用洗濯機の機能性向上、洗えるスーツなどの登場、そして石油代の高騰でクリーニング店は大打撃を受けて、廃業するところも増えたとしています。

最近、クリーニング業界に関するニュースは「逆風」的なものが多いですね。
実際に石油高騰のあおりを受けて、コストアップは大きな問題になっていますが、料金改定へ踏み込めないところも少なくはありません。
1世帯当りクリーニング代支出額も減少する一方で、内、外から厳しい問題を抱えているのが現状です。
http://www.c-online.net/data/data06_10years.html

その一方で、高級衣料を仕上げるクリーニング料金の高いお店を取り上げるニュース、トピックスもあります。
方向性や目的はともかく、クリーニング業をはじめたときの信念をもう一度確認してみることが必要では。