2024年3月13日

タオルのニオイはバイオフィルムが相関、花王が解析

花王株式会社(本社東京、長谷部佳宏社長)感覚科学研究所・ハウスホールド研究所は、洗たく後もタオルに残るニオイと繊維に潜む「バイオフィルム」が相関することを確認したと発表しました。

「バイオフィルム」とは、菌が分泌した多糖やタンパク質を含む菌体外マトリクスと菌の複合体。洗たくでは、使用を重ねることでタオルの繊維の隙間にバイオフィルムが形成されるケースがあること、バイオフィルムは落とすことが難しく、くすみなどの原因となっていることを確認してきました。
今回、洗たく後もタオルに残るニオイとバイオフィルムとの関係を詳しく解析したところ、タオルに残存するバイオフィルムはタオルの風合いや見た目に影響するだけでなく、悪臭の発生にも関与していることが示唆されました。

バイオフィルムを除去することにより、ニオイの発生源も除去することにつながり、洗たくをしても落ちにくい部屋干し臭や戻り臭といった嫌なニオイの解決につながると考えられるとのこと。
同社では今後も衣類のニオイ発生の本質解明を行い、その課題を解決する洗浄技術の開発を進めていくとしています。