2023年7月5日

職場での熱中症、令和4年は死傷者827人

厚生労働省は令和4年の「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」を取りまとめました。

令和4年に職場での熱中症による死傷者は827人で前年より47%増。うち死亡者数は30人でした。7月にクリーニング工場で40歳代の男性が亡くなられた事例では、
被災者は8時30分から派遣先のクリーニング工場において、寝具の仕分け作業に従事していた。17時頃被災者の意識が朦朧となり、その場でひざまずいたため、緊急搬送されたが、搬送先の病院で死亡した。
当日の気温は40℃、暑さ指数(WBGT)36.3℃でした。

それぞれの作業場では
  1. 暑さ指数(WBGT)の把握とその値に応じた熱中症予防対策を適切に実施すること
  2. 作業を管理する者及び労働者に対してあらかじめ労働衛生教育を行うこと
  3. 衛生管理者などを中心に事業場としての管理体制を整え、発症時・緊急時の措置を確認し、周知すること
について重点的に取り組んでほしいとしています。