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この火災事故の状況は、漂白剤入りの段ボール箱の上に洗浄剤入りの段ボール箱を置いており、上部の段ボールに入っている洗浄剤の容器にプッシュ式ポンプを取り付けて使用。プッシュ式ポンプを取り換えようとしたところ、洗浄剤がこぼれて下段にあった漂白剤と接触。しばらくの後、漂白剤入りの段ボール箱から煙が出て、初期消火を実施したが、漂白剤入りの段ボールは焼損し、付近の業務用水洗機が若干熱損したそうです。
漂白剤(粉体)は、有効成分がジクロルイソシアヌル酸ナトリウム。油落とし用洗浄剤(液体)の有効成分はリモネン50%、ノニオン乳化剤50%。
事故が起きた工場を管轄する消防機関で実験したところ、漂白剤に少量の洗浄剤を滴下したら、すぐに発火することはありませんでしたが、10数秒後には勢いよく白煙が上がり、段ボールが黒く焦げました。このとき、漂白剤内部の温度は650℃を超えていたとのこと。
今回の漂白剤に限らず、クリーニング工場で一般に使用される漂白剤には強い酸化力を有するものが入っており火災や爆発に発展する恐れがあることから、
- 油脂・洗剤・溶剤等と離して保管すること(接触させないこと)
- 延焼を防ぐため周囲に可燃物を置かないこと