株式会社三洋リース(和歌山県東牟婁郡古座川町)は事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったと紀伊民報が報じています。
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東京商工リサーチ和歌山支店が17日発表したところによると、負債額は6億7,701万円とみられるとのこと。
同社は1954年創業。紀南地方のホテルや旅館を中心に県内全域をカバーするほか、三重県南部や奈良県南部、淡路島などにも販路を広げていました。ピークの99年9月期には年商約7億4,000万円を計上していましたが、近年は同業他社との競合から減収傾向にあったとのこと。
また販路が広いため各地に配送するためのコストが大きいことも響き、設備投資や運転資金に投じた借入金負担も重い状態にあったとしています。
東日本大震災や紀伊半島大水害の影響で取引先の宿泊キャンセルが相次いだ結果、2011年には年商約5億7,000万円まで低下。燃料費の高騰などもあり赤字が拡大し、今期に入っても業況は改善できず、破産申請に踏み切ったとしています。