宮城県クリーニング生活衛生同業組合(渡辺満雄理事長)や仙台市などが昨年8月に始めたクリーニングカバーのリサイクル事業が、危機に追い込まれている、と河北新報が伝えています。
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/05/20090515t15018.htm
家庭ごみとして焼却処分されているビニールのクリーニングカバーと、プラスチックハンガーを消費者から回収。それを引き取り業者の日の丸合成樹脂工業株式会社が、クリーニング工場に出向いて回収し、自社工場に運んでプラスチック原料に加工し、メーカーに販売するというシステムですが、同社では「不況で利益が見込めない」と、5月末で一時休止する意向を伝えたと報じています。
その理由として、昨年8月は原料の売値が1キロ当たり120円から130円でしたが、年明け以降は50円から60円に急落。また構想段階では1カ月に約17トンとの試算が示された回収量も、1トン超で推移し、伸びていないということがあげられています。
全国初の官民共同プロジェクトとして当初22店舗からスタートした事業ですが、現在では約350店に参加店も増え、消費者にも浸透しつつあります。
市リサイクル推進課は「県内外の2、3業者に、引き取りを打診している。5月中には存続のための方向性を打ち出したい」としています。