2009年9月27日

再生ふとんで屋上緑化

「おたふくわた」ブランドのふとんを製造・販売するハニーファイバー株式会社(本社福岡市、原田浩太郎社長)はイーエムシー株式会社(本社東京、近藤毅志社長)と業務提携し、ふとん綿で使われる「木綿」「合繊」「混綿」の3種類をオリジナルのシート状にした屋上庭園の土壌フィルターを提供することを発表しました。
http://www.emc1.jp/archives/886

現在、東京23区の粗大ゴミの1位はふとんで、年間62万枚以上が焼却処分されているそうです。
ハニーファイバーでは、ふとんが粗大ゴミにならず、1枚でも環境に役立つよう「粗大ゴミゼロ運動 GREEN&CLEAN」 をはじめており、
  • ふとん生地をウエスとして再利用するリサイクル活動
  • 回収したふとんを特殊ふとん袋に入れて、廃棄所の中間覆土の代用品として活用する活動
  • 再生したふとん綿を利用してシート、フィルター状にして屋上緑化用の土壌シートとして使用し、土に帰す実験活動
が動き出しています。

そのうちの、再生したふとん綿を利用してシート、フィルター状にする再生ふとんシートは、平成20年より東京農業大学作物学研究室と共同実験をはじめ、8カ月間で自然分解し、すべて土に帰ること、木綿100%なので土壌に大きな影響なく作物が育つことがわかったそうです。
同社東京本部がある青山ビルの屋上庭園で土壌資材として実験したところ、真下に伸びようとする植物の根を左右に広げさせ、根の成長による建物の破損を防ぐ作用があり、屋上緑化に最適であることがわかりました。この実験結果から、渋谷区役所の屋上緑化事業に採用され、再生ふとんシートを土壌シートとして使用する屋上緑化事業が開始されています。

今回の業務提携により、屋上緑化事業に参入したイーエムシーにこの再生ふとんシートを提供し、焼却されるふとんを減らし、CO2の排出削減に貢献していくとしています。