2022年2月1日

旅館・ホテル経営業者の動向調査、帝国データバンク

株式会社帝国データバンクは「旅館・ホテル経営業者の動向調査(2021)」を発表しました。

旅館・ホテル業者の倒産および業界動向について分析したもので、調査結果の要旨としては、
  1. 倒産件数は70件で前年比40.7%減。休廃業・解散は174件で過去5年で最多
  2. 事業者別収入高は2.9兆円。損益は6,028億円の大幅赤字
  3. 有利子負債月商倍率は30.13倍に増加。年商規模1億円未満は55.59倍と企業の過剰債務の深刻さが顕著に
  4. 景況感は緩やかな回復基調も、オミクロン株の動向で先行き懸念
調査結果を踏まえ、「過剰債務がさらに経営を圧迫することになると、施設の改修など設備投資資金を調達できない状況となるため、今年の動向に注視すべき。旅館・ホテル業界は、経済を支える観光資源といわれる。しかし休廃業・解散件数が増加している状況に鑑みれば、今後、過剰債務問題に苦しむ企業の淘汰が進む可能性が考えられる」としています。