2024年8月16日

アメリカ環境保護庁、1-BP禁止・制限する規則案公表

アメリカ環境保護庁(EPA)は、消費者と労働者の健康を守るため、有害物質規制法(TSCA)の下、1-ブロモプロパン(1-BP)を禁止・制限する規則案を公表したと、一般財団法人環境イノベーション情報機構が伝えています。

1-BPは洗浄・脱脂・接着剤等に広く使われる溶剤ですが、曝露すると、皮膚癌や肺癌、肝臓や腎臓の障害、生殖能力の低下など深刻な健康影響をもたらす可能性が指摘されています。

規則案の主な内容として、
  • 1-BPの一般利用は、断熱材での使用(不当なリスクなしと判断)を除き全面的に禁止
  • 1-BPの工業・商業利用は、安全な代替手段が特定された一部の1-BP(ドライクリーニング、染み抜き剤、シーリング材、エンジン脱脂剤等)を禁止。
  • 禁止対象としないが不当な健康リスクとなる1-BPの工業・商業利用(蒸気・エアゾール脱脂、電子機器での使用等)においては、労働者保護のため、曝露制限など「職場化学物質保護プログラム」の実施、経皮曝露から守る耐薬品性手袋の着用を義務付け。
EPAでは規則案の官報掲載後45日間、一般の意見を募集するとのこと。