木質バイオマスの活用が北海道内で広がっていると、朝日新聞が伝えています。間伐材の木くずなどを燃料として使うことで、経費が抑えられるうえ環境への負荷が小さく、森林が豊富な北海道では「地材地消型」となるとしています。
http://www.asahi.com/area/hokkaido/articles/MTW20130204010500001.html
木質バイオマスの道内の利用量は2006年度から5年でほぼ倍増になったとのことで、記事では実際に活用している企業として、株式会社北海道健誠社(本社旭川市、瀧野喜市社長)の工場を紹介しています。
同社は以前、重油ボイラーを使っていましたが、燃料費が為替や原油の相場に左右されるため、2007年に木くずのボイラーに切り替えたそうで、同年は、重油に比べ年間約3千万円の経費削減になったとのこと。加えて地域で燃料を調達できる柔軟さもあるとしています。
同社は子会社を立ち上げ、森林組合などから間伐材や建築廃材を集めて木くずにして利用。灰はそのままでは産業廃棄物になるため、土壌改良材の原料として販売。ただ「木くずになる木材の流通量はまだ少ない」といい、課題は「十分な燃料をいかに確保するか」だとしています。