2009年6月22日

5月の百貨店売上、衣料品15.4%減

日本百貨店協会が5月の「全国百貨店売上高」を発表しました。
http://www.depart.or.jp/

調査対象百貨店87社274店のデータをまとめたもので、売上高総額は約5,113億円、前年同月比で12.5%の減少でした。15カ月連続で前年同月比マイナスとなりました。
5月の売上の特徴としては、
政府による景気判断の上方修正や株価の回復など、全般的な経済情勢は改善傾向を示し始めたものの、失業率の上昇や所得の減少から消費者の生活防衛意識は依然強く、主力の衣料品や高額品を中心に売上不振の厳しい状況が続いている。
また、中旬以降は、新型インフルエンザの国内感染が発生した影響で、京阪神地区や首都圏を中心に入店客数が大幅に減少したことも売上を押し下げる要因となった。
具体的な動向としては、全国的な広がりを見せている下取りセールなどのイベント型催事が好評であったこと、高温多照の天候で夏物軽衣料に動きが見られたこと、休日日数が前年比2日だったことなどプラス要素もあったが、母の日需要が低単価商材にシフトし例年のような盛り上がりに欠けたこと、高速料金引下げでGW期間中の都市中心部への来街者が減少し百貨店の入店客数にも影響したこと、外商を中心に法人需要が大きく冷え込んでいることなどマイナス要素が重なり、4月実績(-11.3%)から売上減少幅を広げる結果となった。
と分析しています。

衣料品を見てみると、売上高は1,865億5,371万円で、前年同月比15.4%減でした。衣料品は23カ月連続でマイナスとなりました。
商品別では、
  • 紳士服・洋品  378億8,538万4千円(前年比16.9%減)
  • 婦人服・洋品 1,199億8,203万4千円(前年比15.2%減)
  • 子供服・洋品  141億2,871万5千円(前年比12.3%減)
  • その他衣料品  146億5,757万7千円(前年比14.9%減)
となっています。