2020年10月20日

工業洗濯耐性を付与した抗ウイルス加工生地

東洋紡STC株式会社(本社大阪、田保高幸社長)は、抗ウイルス加工生地「ナノバリアー」に工業洗濯耐性を付与した新製品を開発したと発表しました。
https://www.toyobo.co.jp/news/2020/release_833.html

ナノバリアーは2015年に開発された生地で、独自の加工剤を繊維に浸透させることで、繊維上の特定のウイルスの数を減少させる効果があるもの。繊維評価技術協議会のSEK抗ウイルス加工マークとSEK制菌加工マークの認証を取得、ビジネスシャツ用途などで採用されてきました。

今回、加工剤を繊維により強く固定する新しい技術により、条件の厳しい工業洗濯に対応する高い洗濯耐久性を実現。工業洗濯を50回繰り返しても、繊維に付着したエンベロープ型ウイルスを99.9%以上減少させる効果が持続することを確認しているとのこと。
今後、この技術を生かして、白衣など医療施設用ユニフォームやワーキングウエア、スクールシャツなどの衣料用途、また寝具の側地やカバー、マスクなどの生活資材用途にもナノバリアーを展開していくとしています。