2014年10月22日

国際規格に整合した洗濯表示に関するJISを制定

経済産業省は、10月分の日本工業規格(JIS規格)の制定・改正を行いました。今回は11件の制定及び29件の改正を行いましたが、そのなかで、繊維製品の洗濯等の取扱方法に関する洗濯表示記号、表示方法及び試験方法について、国際規格に整合したJISを制定しました。
http://www.meti.go.jp/press/2014/10/20141020002/20141020002.html

今回のJIS制定によって、洗濯表示記号の種類が22種類から41種類に増え、繊維製品の洗濯の取扱いに関するきめ細かな情報提供が可能となります。また、洗濯表示記号が国内外で統一されることによって、利便性向上が期待されます。
 なお、現行のJIS(JIS L0217)を引用する他のJISが多数あるため、現行のJISは当分の間存続するとのこと。

今回制定したJISは次の通り。
  • JIS L0001 繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法
  • JIS L1930 繊維製品の家庭洗濯試験方法
  • JIS L1931-1 繊維製品の商業クリーニング-第1部:生地及び製品の評価方法
  • JIS L1931-2 繊維製品の商業クリーニング-第2部:パークロロエチレンによるドライクリーニング試験方法
  • JIS L1931-3 繊維製品の商業クリーニング-第3部:石油系溶剤によるドライクリーニング試験方法
  • JIS L1931-4 繊維製品の商業クリーニング-第4部:ウエットクリーニング試験方法

現在、家庭用品品質表示法(繊維製品品質表示規程)で現行のJISが引用され、繊維製品(主に衣料品)への表示が義務づけられています。今後、時期等は未定ですが、新たに制定したJISが同法に引用され、新たな洗濯表示記号が義務づけられる予定となっています。