財団法人日本紡績検査協(ボーケン)は、今月の原因調査事例紹介「クリーニング後の毛皮部分の収縮」(2010年1月ファイルNo.127)を公開しました。
http://www.boken.or.jp/lib_accident.html
ファー付きセーター(本体毛100%、その他毛皮)をクリーニングに出したところ、衿の毛皮が硬くなり、縮んで着られなくなったというトラブルで、原因は仕上げのスチームやタンブル乾燥等の熱の影響を強く受けたことにより、毛皮部分のみに収縮、硬化また破断が発生したのが原因です。
各部位の寸法変化率を測定したところ、衿口巾は約34%も縮んでいます。
防止策として、乾燥、仕上げ時に高熱処理やスチーム処理を行なわないこととしています。