2008年10月25日

66億円ズボン訴訟の控訴審

ズボンを紛失されたとしてクリーニング店に5,400万ドル(当時のレートでは約66億円)の損害賠償を求めた裁判を覚えていますか。あまりの金額に世界中で話題を集めましたが、2007年6月に裁判所は訴えを棄却する判決を下しました。
この訴訟の控訴審が10月23日、開始されたことをAFPBB Newsが伝えています。
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2531280/3458173

この事件を振り返ってみると、訴えを起こしたのは当時、裁判官だったRoy Pearsonさん。ワシントンD.C.のクリーニング店「Custom Cleaners」に出したズボン2着が紛失したため、店の看板にある「満足保証」との文言に欺かれたと主張。同店が「満足保証」の看板を掲げていた日数に1日当たり1,500ドルを掛けて算出した金額と心理的ダメージへの賠償や訴訟費用もあわせて、5,400万ドルの損害賠償を求めたものです。第1審では訴えは退けられました。
裁判好き?のアメリカでも、さすがにこれは行き過ぎとの声が多かったのですが。

記事によると、このクリーニング店は裁判費用などで3店舗のうち2店舗を閉鎖せざるを得なかったとのこと。う〜ん。
クリーニングトラブルや紛失には十分に注意しましょう。