偽装表示等が後を絶たないカシミヤですが、特殊な光を当てて純度を測定する技術を岩手県立大の研究チームが開発しました。「カシミヤ100%」をうたった製品が本物かどうかなど、鑑定の切り札として注目されると、読売新聞が伝えています。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20091207-OYT1T00645.htm
岩手県立大の倉林徹教授らが大手流通会社からの依頼で研究を開始。その結果、テラヘルツ波を繊維に照射すると、分子レベルの振動波が生じ、素材によって波長や強さが異なり、人間の指紋のように識別可能としています。カシミヤや羊毛、綿、アクリル、ナイロンなど約30種類を調べ、それぞれ特有の振動波を確認。カシミヤに肌触りが似ている羊毛も、間違えずに識別できたそうです。
課題は、長さ2メートル、幅1メートルもある装置の小型化ですが、民間との共同開発で小さな装置を作り、実用化を目指したいとしています。